ファンタジー

時の町の伝説(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)

疎開先の駅に着き、初めて会う親戚にドキドキしているヴィヴィアンのところへ、傲慢な態度の少年ジョナサンと、わがままいっぱいの少年サムがやってきて、彼女を時の町に連れて行った。 時の町は、全ての時の流れ、歴史から切り離された町。 安定期と呼ばれ…

アークエンジェル・プロトコル(ライダ・モアハウス)

何に分類すればいいのか、判らない本。 ハヤカワSF文庫 アメリカ私立探偵作家クラブ賞を受賞作 やさぐれた元警官の女探偵のハードボイルド 2076年が舞台 世界大戦後に荒廃したニューヨーク サイバー犯罪(インターネットへの接続は頭に移植した受信機を通し…

海駆ける騎士の伝説

ものすごい美人で、気が強くて、男勝りな姉。 姉には頭があがらないけど、ちょっと短気なところもある、気のいい弟。 好きな男の子に意地悪しちゃう小さな女の子。 ジョーンズの作品によく出てくるポイントはクリア。 でも、小さな女の子の活躍が少ないので…

血の呪い

デモナータ5作目は、1作目、3作目に続いて、グラブス少年。 命をかけて救った異母弟ビルEよりも、魅了的な少年ロックとの友情が大事なお年頃。 なぜかしら周囲をひきつける子どもっていうのは、いますね。結構意地悪だったりするんだけど。 前作ベックが健気…

BEC

女性作家の書く少年にはシモに対する執着がないし、男性作家の書く少女には毒気がない、と思う。 東野圭吾作品の少年はあほらしいし、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品の少女は意地が悪い。 で、このBEC(べック)。 デモナータ4作目にして、初の少女が主人公…

ドラゴンと愚者

読みながら、「この雰囲気、知ってる」と思いながら読んだ。 あとがきを見て、納得。 「氷と炎の歌>>をコンパクトにまとめたような展開」 それだ。 つまり、メインはワードウィック(愚者を演じる領主の長男)の一人称で展開されるが、ワードウィックの双子…

エルデスト 下

エルフの里で、ドラゴンライダーの生き残りであるエルフのオロミスからの修行を受けるエラゴン。 エルフと人間の間のどうしようもない素質の差に打ちのめされる毎日。 さらに、エルフの王女アーリアへの恋心は周囲に知れ渡っているが、誰からも「やめなさい…

マーリン5(失われた翼の秘密)(T.A.バロン)

最終巻。 冥界に住む宿敵リタガウル、幽閉されているマーリンの父スタングマー王、謎の殺人鬼を一気に相手にする羽目になったマーリン。 1冊でそんなことするから、リタガウルの存在感が薄い薄い。 駆け足のように進むストーリー展開になってしまった。 (駆…

マーリン4(時の鏡の魔法)(T.A.バロン)

ようやく、アーサー王伝説の「マーリン」と、本シリーズのエムリス・マーリンがつながる巻。 「おそれ沼」を中心とした異変がフィンカイラを襲い、その原因をさぐるため、マーリンと鹿人族の少女ハーリアが動き出す。 相変わらず、鼻持ちならない少年マーリ…

エルデスト 上

エラゴンのシリーズの2部の上巻。 1部で大きな戦いを終えたと思ったのに、まだまだ、いざこざが耐えないエラゴンの周囲。 ドラゴンライダーとして、周囲に翻弄される。 エルフやドワーフ、人間たちの決起については、なんとなく指輪物語だし、ドラゴンとの関…

オラクル

エジプトを舞台にしたファンタジー。 神がその身に宿る「アルコン」の葬式が行われる9日間の物語。 気弱な巫女ミラニィ、貧しいが野心的な書記官セト、大酒のみでバカヤローだが素晴らしい楽師のオブレクが、神殿を牛耳る将軍に反抗するため、本当に神が宿っ…

マーリン3 伝説の炎の竜(T.A.バロン)

伝説の炎の竜 (マーリン 3)作者: T・Aバロン,海後礼子出版社/メーカー: 主婦の友社発売日: 2005/06/29メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る 眠れる竜の復活、ファンタジーらしいキーワードではないですか。 エクスカリバーやビ…

マーリン2 7つの魔法の歌 (T.A.バロン)

七つの魔法の歌 (マーリン 2)作者: T.A.バロン,海後礼子出版社/メーカー: 主婦の友社発売日: 2005/03/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る だってやりたくないんだもん、と仕事を放棄して反省するそぶりもない悪ガキ・マーリン(主人公)…

ファンタージェン 秘密の図書館(ラルフ・イーザウ)

ファンタージエン 秘密の図書館作者: ラルフ・イーザウ,酒寄進一出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2005/09/29メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (23件) を見る ファンタージェンが出てくるんですよ! エンデに見出さ…

ボリブル―とんがり耳の冒険者たち/マイケル・デララベッティ

ボリブルという妖精族は、人間の悪ガキの中から変化した、成長しない悪童たちである。 それでも、悪い奴、ずるい奴、素直な奴が存在する。 終わり方は続編を意識しており、ボリブルという種族の文化の紹介編ともいえる。>>ボリブル―とんがり耳の冒険者たち作…

アルテミス・ファウル―永遠の暗号/オーエン・コルファー

シリーズの3作目から読んじゃった。 読みの甘さから、ボディガードのバトラーを死なせてしまったアルテミス。 機転を利かせて何とかバトラーは助けられたが、敵に取られてしまった品物を取り返さないと大変なことになる。 アルテミスの父親のエピソードが早…

アナンシの血脈/ニール・ゲイマン

アナンシの血脈〈上〉作者: ニールゲイマン,Neil Gaiman,金原瑞人出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/12メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (23件) を見るアナンシの血脈〈下〉作者: ニールゲイマン,Neil Gaiman,金原瑞人出版社/メー…

白い霧の予言/クリスティン・キャスリン・ラッシュ

野心家の貴族レディ・アルマや、クモ女と称される魔術師ヴォンダに、バイロンたち青年は翻弄されるが、物語の幕引きは予言を伝える精霊イーノスたちによるものなので、なんとなく陰鬱な読後感でした。 色男の吟遊詩人バイロンの物語と、わがままな王子エイド…

マーリン1 魔法の島フィンカイラ

魔法の島フィンカイラ (マーリン 1)作者: T・A・バロン,海後礼子出版社/メーカー: 主婦の友社発売日: 2004/12/03メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (19件) を見る これだけファンタジーを読み続けて、今回、マーリンの名前が、…

魔術師エベネザムと不肖の弟子/クレイグ・ショー・ガードナー

魔術師エベネザムと不肖の弟子 (ハヤカワ文庫FT)作者: クレイグ・ショーガードナー,Craig Shaw Gardner,冬川亘出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/03メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (18件) を見る ファンタジーにおけるジジィは、子…

魔物を狩る少年/クリス・ウッディング

魔物を狩る少年 (創元推理文庫)作者: クリスウッディング,Chris Wooding,渡辺庸子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/08メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (21件) を見る 2006/5/21 夜のロンドンは魔界都市になる。 魔の眷属が赤ん坊…

テイルチェイサーの歌/タッド・ウィリアムズ

テイルチェイサーの歌 (ハヤカワ文庫FT)作者: タッドウィリアムズ,平野ふみ子,平野英里出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1990/01メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る 2002/10/8 若い牡猫フリッティ・テイルチェイサーは、突然、…

青き月と闇の森/サイモン・R・グリーン

青き月と闇の森〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)作者: サイモン・R.グリーン,Simon R. Green,冬川亘出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1993/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る 青き月と闇の森〈下〉 (ハヤカワ文庫FT)作者: …

水の都の王女 上下/J・グレゴリイ・キイズ

水の都の王女〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)作者: J.グレゴリイキイズ,J.Gregory Keyes,岩原明子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1997/10メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る 水の都の王女〈下〉 (ハヤカワ文庫FT)作者: J.グレゴリイ…

吟遊詩人トーマス/エレン・カシュナー

吟遊詩人トーマス (ハヤカワ文庫FT)作者: エレンカシュナー,Ellen Kushner,井辻朱美出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1992/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る 2002/12/2 美貌と詩の才能を併せ持った若き吟遊詩人ト…