ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

時の町の伝説(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)

疎開先の駅に着き、初めて会う親戚にドキドキしているヴィヴィアンのところへ、傲慢な態度の少年ジョナサンと、わがままいっぱいの少年サムがやってきて、彼女を時の町に連れて行った。 時の町は、全ての時の流れ、歴史から切り離された町。 安定期と呼ばれ…

海駆ける騎士の伝説

ものすごい美人で、気が強くて、男勝りな姉。 姉には頭があがらないけど、ちょっと短気なところもある、気のいい弟。 好きな男の子に意地悪しちゃう小さな女の子。 ジョーンズの作品によく出てくるポイントはクリア。 でも、小さな女の子の活躍が少ないので…

呪われた首環の物語

話の展開で、一番インパクトがあるのが冒頭。 その後は、主人公の少年の苦悩で読ませる。 首長の長男という恵まれた出自でありながら、予知や失せ物探しという能力を持つ弟妹と自分を比べて、卑下してしまう少年なのだが、実は思慮深いと一目置かれている。 …

「花の魔法、白のドラゴン」「マライアおばさん」

花の魔法、白のドラゴン作者: ダイアナ・ウィン・ジョーンズ,佐竹美保,田中薫子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2004/08/29メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (21件) を見るマライアおばさん作者: ダイアナ・ウィン・ジョーンズ,佐竹美…

アブダラと空飛ぶ絨毯―ハウルの動く城〈2〉

ハウルの動く城2 アブダラと空飛ぶ絨毯 (ハウルの動く城 2)作者: ダイアナ・ウィンジョーンズ,佐竹美保,西村醇子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1997/08/01メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 32回この商品を含むブログ (88件) を見る 魔法使いハウルの…

魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉

ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔 (ハウルの動く城 1)作者: ダイアナ・ウィンジョーンズ,佐竹美保,西村醇子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1997/05/01メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 556回この商品を含むブログ (297件) を見る ダイアナ…

魔法がいっぱい

大魔法使いクレストマンシーの外伝。 他の4作を読んでからでないと面白くない。 キャットとトニーノが出てくる「キャットとトニーノと魂泥棒」は、性格が良かったキャットが悶々と悩み、自己嫌悪するのが可愛い。 「妖術使いの運命の車」は、シリーズでは、…

トニーノの歌う魔法

由緒正しい魔法使いの一族が2つ存在するカプローナの町。 そのうちの1つに生まれたトニーノだが、兄のパウロとちがって、魔法の出きは今ひとつ。 でも、兄や姉が大好きで、楽しく暮していた。 ところが、なぜか、カプローナの町の魔法の力は弱まり、トニーノ…

魔女と暮せば

少年キャットは、姉のグウェンドリンが大好き。 親は事故でなくなり、姉は唯一の家族でもある。 グウェンドリンは、わがままで、魔法使いの才能に溢れ、野心家の、強烈な少女。 キャットはおとなしくて、個性がない、控えめな少年だ。 両親の死後、近所の魔…

クリストファーの魔法の旅

作者はファンタジー界の大御所で、大学では、指輪物語の作者トールキンや、ナルニア国物語の作者C.J.ルイスの講義を受けたという、王道の王道である。 そして、ハリー・ポッターが出るよりも、10年も前の作品。 しかし、共通点がたくさん。 親とは関係が薄く…

魔法使いはだれだ

子どもの世界には、問答無用の上下関係や掟がある。 いいものを取ることになっている子と、貧乏くじを引くことになっている子だけは、とりあえず順位がつけられていたりした。 ファンタジーで児童書なんだけど、子どもの現実書かせたら、この作家さんは身も…