魔術師エベネザムと不肖の弟子/クレイグ・ショー・ガードナー
- 作者: クレイグ・ショーガードナー,Craig Shaw Gardner,冬川亘
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/03
- メディア: 文庫
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ファンタジーにおけるジジィは、子憎たらしいに限る。
性格はひねくれているが、そこそこ可愛げがないと駄目だ。
経験と知識は豊富でなければならない。
知ったかぶりとはったりにおいても、他の追随を許してはならない。
若かりし頃はスケベであっても、今は超越しておかなければならない。
李高は最高だ。( 鳥姫伝 (ハヤカワ文庫FT)、霊玉伝 (ハヤカワ文庫FT)、八妖伝 (ハヤカワ文庫FT))
ハンフリーもいい。(カメレオンの呪文―魔法の国ザンス1 (ハヤカワ文庫 FT 31 魔法の国ザンス 1) 他、http://www11.plala.or.jp/opto/xanth/index.html)
シェイドも捨て難い。(騎士(シヴァルリ)の息子 上 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫) 他)
魔法使いに限っても、崔秋先(桃花源奇譚―風雲江南行 (中公文庫) 他)、ガンダルフ(新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫))、霄太師(彩雲国物語―はじまりの風は紅く (角川ビーンズ文庫) 他)とわんさか。(魔法使いというより、仙人が多いな)。
この本も深刻な魔法アレルギーの大魔術師エベネザム(じいさん)と、弟子のヴァント(坊や)の珍道中。
ゆるい。
笑いもゆるいし、話もゆるい。
ヴァントくんのおつむも…
「それなりの偉大さを持つ聖人プラーグ」(マイナーな神)が登場すると、ちょっとしまる。
真っ正直な嘘をつけないデーモン・スナーク(毒舌)が登場すると、面白くなるからね。って、最後の最後に登場するんだけど。