死者の短剣 惑わし(ロイス・マクマスター・ビジョルド)

五神教シリーズと同じく、ビジョルドの構築したファンタジー世界が堪能できる。
しかし、あくまでも序章である、と信じたい。

なぜなら、1巻は、地の民の娘フォーンが、「悪鬼」を退治する技を伝える湖の民の男ダグと、「悪鬼」に襲われた事件を通して知りあり、その結果、民族の違いを越えて結婚しようとする物語としかいえないからだ!
さらに、まだダグの民に、この結婚を認められるというアイテムも残っているのだ。
私はファンタジー・ハーレクインも大好きだが、本の1/3以上が結婚の承諾を得るために割かれているという事実がイタイ。

早く、悪鬼に死を教えて葬り去るという力を秘めた「死者の短剣」の物語を読みたいのだが、このままでは「歳の差結婚物語」で「惑わされ」。
うがーっ

死者の短剣 惑わし (創元推理文庫)

死者の短剣 惑わし (創元推理文庫)