魔法使いはだれだ

子どもの世界には、問答無用の上下関係や掟がある。
いいものを取ることになっている子と、貧乏くじを引くことになっている子だけは、とりあえず順位がつけられていたりした。
ファンタジーで児童書なんだけど、子どもの現実書かせたら、この作家さんは身も蓋もないような書き方をするな、と思う。
 
本作は、大魔法使いクレストマンシーのシリーズ。
魔法使いが罰せられる世界にあって、大魔法使いの子孫や、魔法使いの子ども、魔法使いを逃がす組織の人間の子ども、など訳ありの子どもばかりが集まった寄宿学校が舞台。
魔法とかよりも、子どもたちの間のやりとりが面白い。
クレストマンシーなんか、最後にちょびっと出てくるくらいの感じ。