呪われた首環の物語

話の展開で、一番インパクトがあるのが冒頭。
その後は、主人公の少年の苦悩で読ませる。
首長の長男という恵まれた出自でありながら、予知や失せ物探しという能力を持つ弟妹と自分を比べて、卑下してしまう少年なのだが、実は思慮深いと一目置かれている。
巨人族と沼地に住む種族との交流、という大きなイベントがさらっと書いてあるのだが、そこがジョーンズ流なのかな。
少なくとも、意外と悪い奴が最後までのうのうと生き延びるのは、ジョーンズ流。
この作品もそう。
世知辛い。

呪われた首環の物語

呪われた首環の物語