ダレン・シャン10〜12巻
精霊の湖(10巻)は、傷心のダレンが立ち直るまでを、結構時間をかけて書いている。
バンパニーズ大王の正体は、最初からバレバレだったのだが、今回明らかになるハーキャットの正体には、さすがに驚いた。
途中、ハーキャットの正体を探るための冒険は消化不良の部分もあるけどね。
闇の帝王(11巻)では、9巻で活躍した警官アリスと、ダレンの初恋の人デビーが、またもや活躍。
しかし、後半からシリーズのクライマックスに入るにつれて、展開に救いがなくなってきた。
惜しげもなく倒されていく人々、思わせぶりに登場したわりに、その思わせぶりが広がることなく放って置かれる脇役たち。
運命の息子(12巻)では、だんだん極まって来て、結局、その決着の付け方かい!と思う(11巻から予測がつく)
複雑きわまりない飛び道具的なシリーズの結末は、ちょっとあるマンガを思い出した。
「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」である。
無かったことになるのかい、おーい、というオチが最も消化不良だ。
- 作者: ダレン・シャン,田口智子,橋本恵
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