竜の歌い手

竪琴師の長ロビントンに見出されたメノリは、竪琴師の公舎に連れて行かれる。
これまで望んでも手に入れられなかった楽器演奏や歌などの音楽に、メノリは没頭する。
火蜥蜴を持つメノリへの妬みなどから辛い目にあったりもするが、ロビントンや少年ピイマア、師補セベル、女官長シルビアなどの理解ある人たちからの温かい気遣いもあった。
恵まれた才能と、妬みからくるイジメ。
典型的なジュブナイルでうれしくなる。
温かい人間関係には恵まれてこなかったメノリが、友情(ピイマア、オディヴァ)、理解(ロビントン、グロガ)、思いやり(シルビア、セベル)を得て、涙腺がゆるくなるのも良い。