桃花源奇譚 東京残桃夢

宦官の雷(ライ)が大活躍でした。
もう、浅ましいは、しぶといは、気持ち悪いは、うっとおしいは、の大活躍でした。
悪役の皇后や、そのお兄さんが、全然活躍しなかったので、
雷の活躍がなかったら、桃花源の争奪戦が、味気ないものになっていたことでしょう。
幻術使いの妖怪ジジィ(崔秋先)の思惑が、ここにきて、ようやく明かされました。
…そのために600年も生きていたの?
桃花源の住人、李との、対決が、実際には書かれていないのだが、
それが一番、面白かったんじゃないだろうか…。
若様の視点によると、激しい嵐が起きていたようです。
前巻で、すっかり、いい人になってしまった、玉堂にいさんは、相変わらず、
熱くて、義理堅い男です(性格と職業の一致が見られません)。
桃花源ですが、たどりつくまで、ものすごく派手な道しるべがあるのですが、
着いてみると、何だか、あっさりとしていました。
なぜかというのは、それで、理由はありますが、ちょっと残念でした。