闘蛇(人間がまたがって戦うほど、でかい蛇)も、王獣(スフィンクス?)も、ミツバチさえも、ヒロインのエリンの目を通して、生き物が愛おしく、力強く、魅力的に書かれている。
幼くして、母に命がけで助けられ、同時に母以外の親族に見捨てられるという経験をするエリンだが、次に出会った養蜂家で元・学者の初老の男(ジョウン)は親切な男で、彼によってエリンは養われる。
捨てる神あれば拾う神あり。
守り人シリーズと同様、神格化された王と複雑怪奇な制度が構築されているが、今回はエリンに直接かかわることがなかった。
次の巻では、どーんと、影響が出てくるのだろう。