トロール・フェル(キャサリン・ラングリッシュ)

母を昔に亡くし、今、父も亡くした少年が、葬儀の晩にいきなり、叔父に連れ去られる。
少年の手首を縄で縛って馬車にくくりつけるような、本気でヤバイ、一卵性双生児の2人の叔父。まさに、外見も中身も鬼。
さらに、極悪非道(お前の物はオレの物、を実践)な叔父たちが、トロールへの貢ぎ物として、少年自身を引き取ったことを知り、少年はショックを受ける。
どこまでも「悪」の叔父たちや、叔父が取引しようとしている悪賢いトロール(叔父より話が通じるだけ、トロールのほうがマシに感じる)たちと、健気な少年が対決する話。
様々な物語で、両親を失った少年たちが酷い目にあうが、ここまで救いのない主人公は初めてかもしれない。(一話でケリがついたけど)

トロール・フェル〈上〉金のゴブレットのゆくえ

トロール・フェル〈上〉金のゴブレットのゆくえ

トロール・フェル〈下〉地底王国への扉

トロール・フェル〈下〉地底王国への扉