彩雲国物語―青嵐にゆれる月草

官僚の不正を正す部署にタンタン(蘇芳)と共に配属された秀麗。
天敵・陸清雅とのバトルの果てに、性格が曲がっていく。
  
秀麗の恋愛話はこの際どうでもよくて、ますますお仕事に励んでほしい。
この展開、10代の女の子たちには受けが悪いんだろうけど、働くキャリアウーマンにとっては
もっと働けーと、いう気持ちが・・・
いや、面白かったよ。この巻も。
絳攸、秀麗が悩まなかったしね、あまり。
 
劉輝の妃候補としてやってきた藍家のお姫様が、秀麗と似てるというのは、ちょっと要らない設定だし、
悩むのは、楸瑛、リオウ、劉輝、珠翠の誰かにして、とか、
伏線(楸瑛と三つ子と司馬家を含めた藍家の話、珠翠を含めた縹家の話、八仙、秀麗の体調)もどっちかにして、とか、いろいろ思うところはあるけれど、収束させてみせるという作家の気合に期待。
多分1冊あたりの厚さが薄いんじゃないかな。
 
清雅、秀麗、タンタンは、今回はあまり悩まずにガムシャラに働いてくれたのでよいでしょう。
あ、清雅の背景も、まだ、不要だと思います。