王狼たちの戦旗

王狼たちの戦旗 (上) (氷と炎の歌 2)

王狼たちの戦旗 (上) (氷と炎の歌 2)

王狼たちの戦旗 (下) (氷と炎の歌 2)

王狼たちの戦旗 (下) (氷と炎の歌 2)

アリア(次女)がんばれ、サンサ(長女)がんばれ、デーナリス(海の向こうの族長夫人)負けるなっ!
と、少女たちを応援してしまう巻。
でも、ブラン(次男)もがんばってる。
辛酸のなめ具合では、デーナリスが一位、ブランが二位でしょうか。
下巻では、デーナリスの成長の様子に感動しました。
ティリオンが結構、いい奴で、体へのコンプレックスからか、娼婦しか愛せない。
姉である王妃からは疎まれているが、なんとか、彼女のためになってやろうと、宰相(王の手)として策略をめぐらし、亡き国王ロバートの実弟たちから、守ってやろうとするのに、全然報われない。
新たな語り手として、シオン(人質としてスターク家の被後見人になっていたが、実家に戻っても受け入れてもらえないせいで、壊れてしまう)、ダヴォス(ロバートの次弟の部下で、元・密猟者の騎士)が登場するが、ダヴォスおじさんがかっこいい。
 
都を中心に、少年王ジョフリー、ロバートの弟スタンニスとレンリー、北の王として名乗りをあげたロブが覇権争いを始める。
北壁では、死体が動くなどの謎の動きが見られ、ジョン・スノウは巻き込まれていく。
海の向こうでは、いくつもの不幸の代償に、デーナリスは3頭のドラゴンを復活させ、父の玉座を取り戻すことを決意した。
 
ここまでストーリーが果てしなく広がっていくのに、収集がつくのだろうか。
ハヤカワ文庫では、1部の上下巻を5冊に分冊しているので、第二部も5,6冊に分冊となるだろう。
文庫も単行本も価格が変わらないといえる。
原作も、まだ3部は出ていないようだが、3部で終わるとは到底思えない。