稲妻よ、聖なる星をめざせ!

稲妻よ、聖なる星をめざせ!―スコーリア戦史 (ハヤカワ文庫SF)

稲妻よ、聖なる星をめざせ!―スコーリア戦史 (ハヤカワ文庫SF)

2003/12/7
ティナは17歳の年齢を偽って、ウェイトレスをしながらロスで暮らしている。
彼女が出会ったのは紫色の髪と、金色の皮膚を持ち、意味のわからない話をする大男オルソーだった。
意図した時代よりも過去の地球に不時着したオルソーは、 ジャグ機(テレパス能力を持ち、生体機械を埋め込まれた戦士とリンクする戦闘機)を探して、途方にくれていた。
オルソーとティナは、強力なテレパス(ローン系)特有の絆で、強く惹かれあうようになる。

ここでのオルソーは、「飛翔せよ、閃光の虚空へ」の主役ソズの兄ではない。
ソズの兄エルドリンと、ソズの母方の伯母ディーアの間に生まれた息子である。
ティナは、健気で、自分の人生に対して覚悟を決めて選択していくのだが、オルソーがもう、おバカだ。
「飛翔せよ、閃光の虚空へ」のソズよりも、即物的で、性欲と独占欲が強くて困る。